
2025 年は昭和元年から数えて「昭和 100 年」にあたります。
今回の企画展では、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(通称「エンパク」)の膨大なコレクションから、その時代を彩った演劇や映画のポスターを展示することで、「昭和」の文化や風俗を振り返るとともに、今なお色あせないグラフィックデザインの魅力をご紹介します。
また、エンパクの活動を広く知っていただくために、坪内逍遙愛用の帽子やかばん、明治時代に河鍋暁斎が描いた「妖怪引幕」(複製パネル)など、エンパクの代表的なコレクションも展示します。
会期 2025年6月24日(火曜日)~2026年1月18日(日曜日)
開館時間 午前9時~午後4時30分
会場 本庄早稲田の杜ミュージアム 早稲田大学展示室
入館料 無料
休館日 月曜日(休日の場合は翌日)・年末年始(12月28日~1月3日)
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館とは

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(通称「エンパク」)は、昭和 3(1928)年に坪内逍遙の古稀(70 歳)と、『シェークスピヤ全集』全 40 巻翻訳完成を記念して創設されました。坪内逍遙(1859-1935)は、早稲田大学で長く教鞭を執った英文学者で、翻訳だけでなく歌舞伎劇の創作や俳優の養成などさまざまな面で近代演劇の発展に寄与しました。2028 年に 100 周年を迎えるエンパクは、古今東西のあらゆる演劇の資料を集めるという坪内逍遙の理念のもと、その範疇を映画やテレビなどにも広げながら、国内外の多種多様な資料を収集してきました。
関連イベント
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開催日 2025年6月28日(土曜日)、 6月29日(日曜日)
会場 本庄早稲田の杜ミュージアム
参加費 無料
対象 どなたでも
【講演会】映画のなかの8月15日
80回目の8月15日がまもなく参ります。
8月15日正午の玉音放送を迎えるまでのドラマは、主として日本映画の中で描かれてきました。東宝映画「日本のいちばん長い日」(1967年・岡本喜八監督)が有名ですが、それに先行して、新東宝映画「日本敗れず」(1954年・阿部豊監督)や、東映映画「八月十五日の動乱」(1962年・小林恒夫監督)などがあります。配役はもちろん、役名が異なり、何より昭和天皇の 扱いが大きく違っています。新劇、新国劇、歌舞伎に至る顔ぶれにも、その時々の演劇界と映画 界の様相が反映されています。
「日本のいちばん長い日」には、本庄市の児玉飛行場も重要な要素として登場します。これらの作品を部分的に見比べながら、玉音放送の全文を聴き、あらためて8月15日を描くことについて考えます。
日時 7月26日(土曜日) 午後1時から14時30分
会場 本庄早稲田リサーチハ゜ーク・コミュニケーションセンター3階
レクチャールーム1
講師 児玉 竜一 氏(早稲田大学演劇博物館館長)
参加費 無料
対象 どなたでも
定員 100名(先着順)
申込 7月11日(金曜日)より電話または直接ミュージアムへ
夏休み子ども向け企画 無声映画体験教室~無声映画ってなんだろう?音声のないクラシック映画でアフレコ体験!~
無声映画(サイレント映画)とは、1920年代に発声映画(トーキー映画)が台頭するまでの間、一世を風靡した音のない映画です。音声と映像を合わせることが難しかった時代に、映画の内容や物語を観客にわかりやすく説明する「活動写真弁士」や、ピアノなどの伴奏をつける「楽士」が生まれ、無声映画は上映されていました。
無声映画体験教室は主に活動写真弁士の体験をしていただく、お子様向け夏休みイベントとなっております。
日時 2025年8月5日(火曜日)13:00~14:00
会場 早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター4階N406
講師 片岡一郎(活動写真弁士)、上屋安由美(楽士・ピアニスト)
対象 小学生(保護者同伴可)
参加費 無料
定員 30名 ※要事前予約・定員を超えた場合は抽選
申込 早稲田大学演劇博物館申込フォームよりお申込みください。
※詳しくは、早稲田大学演劇博物館ホームページをご覧ください。